無印吉澤

ソフトウェア開発、運用管理(俗にいう DevOps)、クラウドコンピューティングなどについて、吉澤が調べたり試したことを書いていくブログです。

Habitat を触っていて気になった、細かいことあれこれ

f:id:muziyoshiz:20160617201522p:plain

Habitat について知りたい方は、まずは私がエンジニアブログに書いた Habitat の概要説明をご覧ください。自作のイメージ図を使って、Habitat のわかりにくい独自用語を解説しています。

recruit.gmo.jp

で、上記の記事を書いた時に、あまりにも細かすぎるので省いた話題がいくつかありました。放っておくと忘れそうなので、今回はその細かいことあれこれをご紹介します。

"Habitat" の意味

  • Habitat とは、居住環境、居住地、生息地、などの意味を持つ英単語です。
  • これを書いている時点で "Habitat" でググったところ 約 146,000,000 件ヒットしました。Chef といい、この会社はどうしてこう、検索しにくい名前をツールに付けてしまうのか……。

Habitat のバージョン番号

  • これを書いている時点で hab -V を実行したら hab 0.7.0/20160614231131 と出てきました。
  • 0.1 でも 1.0 でもない、これまた微妙なところを……。開発陣としては、現時点の実装をどれくらいの完成度だと思っているんでしょう? もう実サービスで使えるレベル? 少なくとも、ドキュメントのなかに「まだ production に使うな」というありがちな文章は見当たりませんでした。

Habitat の推奨環境

  • Habitat が推奨する、あるいは Habitat 開発者が最初にテストしている Linux ディストリビューションって何なんでしょう?
  • Habitat ファーストインプレッション にも書いた通り、現時点では Linux でしか Supervisor は動作しません。とはいえ、私が VirtualBox & CentOS 7 で試したところ、それでもチュートリアル通りには動きませんでした。
  • habitat-sh/habitat: Modern applications with built-in automation のトップディレクトリにある Dockerfile が FROM ubuntu:xenial で始まってるので、Ubuntu の可能性大。次に試すときは Ubuntu でやります。

Package と Artifact

  • ドキュメントを読んでいると、Package と同じ概念を Artifact と呼んでいる箇所がいくつかありました。Artifact という用語も使われているのか、この用語はもう廃止されたけどドキュメントの一部に残っているだけなのか?
  • そういえば、Package ファイルの拡張子の hart って、Habitat Artifact の略称なんですかね。

Depot への Package のアップロード

  • Habitat CLI reference の目次には "hab pkg upload" のリンクが載っているんですが、このリンクをクリックした先の説明はありませんでした。
  • hap pkg upload --help を実行すると、hab pkg upload [FLAGS] [OPTIONS] <HART_FILE>... と出てきます。なんだあるんじゃーんと思ってコマンドを叩いたら、チュートリアルで作った muziyoshiz/mytutorialapp を見事アップロードできました(アップロード先)。
  • で、アップロードはできたんですが、Habitat Web って、パッケージの削除機能がまだ無いみたいです。もしかして、これが CLI reference からコマンドが消されている理由では。削除機能が追加されたら消しますごめんなさい……。

Habitat の P2P ネットワークと Topology

  • Habitat は Supervisor 同士で P2P ネットワークを構築します。このネットワークのことを Ring あるいは Supervisor Ring と呼ぶようです。しかし、Supervisor Internals によると、このネットワークは SWIM (Scalable Weakly-consistent Infection-style process group Membership protocol) で構成されるとのこと。リングネットワークを組んでいるわけでもないのに Ring というのはモヤモヤします。
  • 一方、Habitat には Topology という用語があり、Supervisor 間の論理的な関係を定義できます。Running packages in topologies によると、現時点では standalone, leader-follower, initializer の3種類から選べるようです。Topology という単語が Network Topology を指しているわけではない、というのもなんだかモヤモヤします。

設定ファイルの一部で TOML 形式を採用

  • Habitat は設定ファイルを Handlebars 形式で書くことができて、この Handlebars に渡す変数を TOML 形式で定義できます。
  • TOML 形式って初耳だったので調べてみたところ、toml/toml-v0.4.0.md に仕様がありました。Tom's Obvious, Minimal Language の略で TOML なんですね。僕も便乗して YOML とか作ってやろうか(紛らわしすぎる)。
  • ちなみにこの仕様、有志による日本語訳が toml/toml-v0.4.0.md にて公開されていました。
  • HashiCorp にも HCL とかありますし、運用管理ツールを開発していると Yet Another な YAML が欲しくなるものなんでしょうか。

Habitat と Google Analytics

  • hab setup を実行してセットアップすると、その最後に、利用データを Habitat の Google Analytics アカウントにアップロードしてよいかと尋ねられます。No を選択すると ~/.hab/cache/analytics/OPTED_OUT に空のファイルが作られて、それきり何も質問されません。
  • ツールの利用状況を収集したい気持ちはよくわかります。でもまあ、No を選択しますよね。そういえば、最近 Google Analytics を後から導入して揉めたソフトがなにかあった気がしますけど、何でしたっけ?

とりとめもなくなってきたので、今日はこのへんで。