
SRE NEXT ご参加いただきありがとうございました!
1月25日(土)に、SRE に関する国内初の大規模テックカンファレンス、SRE NEXT 2020 が開催されました。私も、こちらのイベントにコアスタッフとして参加していました。参加者、登壇者、スポンサーおよびすべてのスタッフの皆様、本当にありがとうございました。お疲れさまでした!
発表内容は全然聞けていない(詳しくは後述)ので、内容についての感想はまだ書けません。しかし、「参加ブログを書くまでが SRE NEXT」と言われてしまったので、取り急ぎスタッフとしての感想を書いてみます。
スタッフ参加の経緯
元々 SRE Lounge のボランティアスタッフだったので、こういうイベントを開催したいというアイディアは北野さんや小熊さんから聞いていて、最初から参加させてもらってました。
本格的に動き出したのって、4月頃の飲み会でしたっけ?(うろ覚え)
この頃に、プロジェクト管理に Backlog を使うことを僕から提案して、SRE NEXT のための Backlog スペースを用意しました。最初に作られた課題(チケット)を見てみたら、作成日は2019年4月14日でした。
スタッフとして担当したこと
先に自分がやってないことから書くと、イベント全体のディレクションや、当日の設備周りなどは、他の優秀なメンバーに任せっきりにしてしまってました。
あとから考えると、僕は勉強会の運営側にまわったことがほとんどなくて、「SRE NEXT をどうしたい」というビジョンが全然無かったなぁと。SRE Lounge みたいな話がたくさん聞けるイベントがあったらいいなあ、くらいでしたね。
そのため、僕はサポート役として「面倒だけどやらないとまずい」系のタスクを色々拾ってました。
- SRE NEXT の Backlog スペースのアカウント管理
- ロゴデザインの発注
- Tシャツデザイン、サイズ確認、発注、配布
- ステッカー発注
- CFP のレビュー(複数人でのレビュー会に参加)
- Room A(メイン会場)の司会
ロゴ、ノベルティデザイン
デザイン関係については、いままで全くやったことがなかったので、四苦八苦しながら進めました。
新しくイベントを始めたい場合、僕と同じように困る人も多いと思うので、ロゴとノベルティに関する情報をまとめておきます。「SRE NEXT みたいにいい感じに作ってよ」 と言われた場合、以下の通りにすればなんとかなります。
ちなみに、以下の情報は全部 Backlog の課題に記録しておいた情報から引っ張ってきました。Backlog は素晴らしいサービスですね! なんと SRE も東京、福岡、京都で募集中みたいですよ!(SRE NEXT ツールスポンサー関係者による熱いダイレクトマーケティング)
ロゴ
Embulk や Folio のデザインの事例を見て、ここでよさそうということで発注先を 99designs に決定。
色々プランがあって悩んだのですが、ロゴコンペのブロンズプランを利用しました。「非公開コンペ」などのオプションは付けませんでした。
そして説明文を書いて発注。公開コンペなので、具体例はこちらから確認できます。
優秀なデザインが集まるか不安だったのですが、最終的にはデザイナー15名から応募がありました。説明文は日本語で書いたのですが、デザイナーに日本人はいなかったようで、やり取りは結局すべて英語でした。
その多数のデザインから最終案まで少しずつ絞っていくのが大変で、もらったデザインの画像を Slack に貼り付けて、poll 機能で投票してもらう、という作業を何回も繰り返しました。
99designs 自体にもアンケート機能があるのですが、選択肢が最大8個までという制限があります。99designs では1人のデザイナーが、1個のデザインの複数のバリエーションを投稿してくるので、そのなかから大体の方向性を絞りたい、という段階では全然使えませんでした。最終選考のときだけは使えたかもしれませんけど……。
Tシャツ
Tシャツは、僕の方でロゴを加工して、いくつかデザイン案を作って、Slack の poll 機能で選考。デザイン決定後、僕が以前に使ったことのある FirstBall に発注しました。
デザインのベースは TR180/Trysail5.9oz Tシャツ。色はスタッフ用がサックスブルー、プレゼント用(登壇者、個人スポンサー)がブラック。スタッフ用は「スタッフが見つかりやすいように目立つ色」「SRE 本が青だからやっぱり青系でしょ」というコンセプトでした。
FirstBall では、印刷してから3ヶ月なら版の追加料金がかからないため、「試しに1枚刷る→問題なければ全員分刷る」というステップを取りました。実際、最初の試し刷りでは、実際に着てみるとロゴが大きすぎることに気づいたので、このステップを取ってよかったです……。
ステッカー
ステッカーって、扱ってくれる会社も多いし、選べるオプションも多くてホントに困りました。そのため、以下の基本方針を決めてから、いくつかのサイトを見て回りました。
- ノートパソコンに貼ったときに剥がしやすい
- 光沢のある感じよりは、マットな感じにしたい
- 発注枚数は1000枚(参加者分だけなら500枚で足りるが、少し余分に作る)
この条件を満たすなかで、一番安かったのはデジタ でした。以下のオプションで発注すると、SRE NEXT ステッカーと同じ感じになります。
- アート紙
- 再剥離のり
- マットラミネート
- 四角形裁ち落とし
- 5x5cm
- 裏スリットなし
- シートの形は40パス以内無料
- 7営業日
Sのところでステッカーの外枠もカーブしてるのが素敵。こちら、スタッフの奥さん(デザイナーの方)のアイディアで、パスの調整までしてくれました。
CFP のレビュー
スタッフの仕事の中で一番楽しかったのが、CFP のレビューでした。
SRE NEXT に来場した方はわかると思うのですが、実績があって、プレゼンも面白いエンジニアからの CFP が本当にたくさん届きました!
そういう優秀なエンジニアが書いた CFP の具体例にたくさん触れるのは勉強になりましたし、更にそれを自分と同様に SRE をしているメンバーと「ここがよい」「この点ではこちらがよい」と議論するのは楽しかったです。ここだけで、苦労の元が取れた気がしました。
反省点としては、自分にとっての面白さだけでセッションを投票してしまって、SRE NEXT 全体としてのバランスにはあまり配慮できなかったことでした。そのあたりは他のメンバーに助けられましたが、そういう意識が最初からあれば、もっとうまくできたのでは……と反省したところです。
Room A(メイン会場)の司会
いままで、小さな勉強会の司会くらいしか経験したことなかったので、それと同じくらいの気分で「Room A はメイン会場だから、最初から最後まで面白いセッションが聞けるだろう」と立候補しました。ただ、もう全然そんなことなかったですね。面白くなかった、という意味ではなくて、全然集中できなかった、という意味で……。
今回は参加者が400名を超え、メイン会場のキャパは Room A〜B を繋いで大部屋にした状態で300名。これが小さな勉強会と同じはずもなく、
- セッション開始時以外にもたくさんある各種アナウンス
- 音響スタッフとの、オープニング動画を流すタイミングの調整
- 登壇者への段取りの説明
- 質疑応答をする・しないのタイムスケジュール管理
- インカムからの指示による臨時のアナウンス追加
などなどがあり、講演を聞いてる最中もまったく集中できませんでした(気づくのが遅い)。
途中で代わってもらえたら、もうちょっとイベント自体を楽しめたかもですね。前日に急遽決まったオペレーションも多かったので、司会業をうまくマニュアル化できず、複数人で分担できなかったというのが今回の反省点でした。1人で仕事を抱える SRE はダメな SRE……。
聞いていた方はどうだったんでしょうね。耳障りでなければよかったんですけど。とりあえず今日になって #srenext 司会 で検索して、特にネガティブなコメントはなかったので一安心してるところです。
SRE NEXT プロジェクト全体を通しての感想
大変でしたけど、大規模なテックカンファレンスの裏側を体験することができて面白かったです。また、自分の興味がある技術分野で、同じ分野にいる同業者と知り合いになれて、普段会わない人(特に自分より若い人)の考えを聞く機会がたくさん得られました。
SRE NEXT 2021 が開催されるかはまだわかりませんが、SRE として働いていて(あるいはまだ働いていないけど興味があって)、この分野の技術コミュニティに参加したいという方には、スタッフとして参加することをお勧めしたいと思います。もし SRE Lounge に参加したことがなければ、まずはこちらに参加してみてください。SRE Lounge の Slack ワークスペース に入ってもらえたら、次回の開催情報もそのうち流れると思います。
さて、これからしばらくは全講演のスライドを見て、感想ブログを読み漁る生活だ……。