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無印吉澤

ソフトウェア開発、運用管理(俗にいう DevOps)、クラウドコンピューティングなどについて、吉澤が調べたり試したことを書いていくブログです。

Pebble Timeのswim.comアプリで泳いだ距離を自動的に記録する

Pebble Time
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Pebbleは防水のスマートウォッチです。公式サイトには、Pebble TimePebble Time Steelは30m防水、初代Pebble (Pebble Classic)Pebble Steel は50m防水と書かれています。

2015-09-26追記:
記事を書いた時は30〜50「気圧」防水と誤解していたのですが、実際は30〜50m water registance、つまり30「m」防水であるとG+のコミュニティで教えてもらいました。上の記載も修正しました。
日本時計協会 (JCWA)のページWater Resistant mark (Wikipedia) によると、30m防水(Pebble Time)は水泳には適さない、50m防水(Pebble)は適する、とのこと。僕はPebble Timeを水泳に使ってしまっていますが、これは非推奨の無理な使い方をしている、という前提で読んでください。

ということは、水中で使うことを意図したPebbleアプリがさぞたくさんあるんだろうなあ……と思って探してみても、実を言うとあまり見つかりません。そのようなPebbleアプリのなかで唯一と言っていいくらい実用的なアプリが swim.com です。

これはすごく便利なアプリで、僕も1ヶ月以上使っているのですが、動作に多少クセのあるアプリで、安心して使えるようになるまで僕は結構時間がかかりました。せっかく良いアプリなのにもったいないので、今回はこのアプリの使い方をご紹介します。

Swim.com とは?

Swim.com というのは、スイマー向けのSNSです。自分が通っているプールを登録し、自分が泳いだ距離を記録していくことで、泳いだ距離や速さを仲間内で競うことが目的のSNSのようです。泳いだ記録は、基本的にGarminなどのスイムウォッチや、PebbleシリーズやSony Smartwatch 3のような防水のスマートウォッチから自動登録するようになっており、見栄を張ることはできない仕組みになっています*1

僕は、泳いだ距離を自動的に記録するためにswim.comを使っているので、SNSの機能のほうは正直良くわかりません。Swim.comの対応スイムウォッチのページを見ると、海外では"Swim.com compatible"がスイムウォッチの売りになるくらいのようですが、日本のユーザはほとんどいなそうです。まあ、スイムウォッチの方が日本でほとんど売られてないせいかもしれませんけど……。ただ、一人で使うにしても、

  • 泳いだ距離を指折り数えて覚えておく必要がなくなる
  • 過去の記録と最新の記録を比較して、最速記録(Fastest Workout)だった、最長記録(Longest Workout)だった、といったことを教えてくれる

だけでも、定期的に泳いでいる人にはだいぶありがたいSNSです。

記録は、スマホ上で以下のように確認できます。WebサイトのSwim.com上では、より詳細なデータを確認できます。

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セットアップ手順

僕はPebble Time + Android 5.1.1 (Nexus 5)の組合せで使っているので、この組合せでの使い方を紹介します。他の組合せの場合は、細かいところが違うかもしれません。

1. Androidの"Swim.com"アプリをインストールする

Swim.comは、Pebbleアプリだけでは動作せず、スマートフォン上で動作するアプリ(Pebbleの用語では"Companion App"と呼ばれる)をインストールする必要があります。以下のリンクからどうぞ。

Swim.com - Google Play の Android アプリ

Play Storeで"Swim.com"で検索してインストールしてもいいですが、検索結果の上位には出てこず、この記事を書いた時点では25位くらいに出てきました。この時点で「このアプリ大丈夫なのか?」と不安になるかもしれませんが(僕はなりました)、大丈夫です。Storeの評価も現時点で2.6と低めですが、大丈夫です。正直使いづらいアプリですが、徐々に改善されてます。

2. Pebbleの"Swim.com"アプリをインストールする

次に、AndroidのPebble Timeアプリ(またはPebbleアプリ)を起動して、Pebbleアプリ(Pebble上で動作するアプリの方)のSwim.comをインストールします。こちらは"Swim.com"で検索すると1位に出てきます。

3. Swim.comアカウントの作成

Swim.comはSNSなので、Swim.comアプリを使う前にはアカウント作成が必要です。

Swim.comのWebサイトからアカウントを作成しても、Androidアプリから作成してもよいのですが、個人的にはWebサイトからの登録をおすすめします。ユーザ登録時に、自分が通っているプールの登録が必要で、その画面で地図が出てくるからです*2。とはいえ、住所は地名を英語で入力して地図に出てきたところから選択、プールの名前は自由に入力すればいいので、あまり深く考えなくても大丈夫です。細かいことが気になる方向けには、FAQに記載がありました。

I can't find my pool on Swim.com - how do I add it? – Swim.com

4. プールの長さの登録

Swim.comアプリは、加速度センサが急減速を感知した時に「プールを折り返した」と判断するだけで、プールの長さの単位でしか距離を計測していません。その関係で、プールの長さを、事前にPebbleアプリに登録しておく必要があります。デフォルトは25ヤードなので、これを25メートルに変えないといけません。

  1. Android上のSwim.comアプリを起動して、ログインする
  2. 以下のいずれかの方法で、Pebble Timeの画面を開く
    • Feed画面の右上に出てくる時計アイコンをクリック
    • 画面左上に出てくるSettingアイコンをクリックしてから、Devices → Pebble Time と選択
  3. Pebble Time上のSwim.comアプリを起動する
  4. Android上のSwim.comアプリで、プールの長さを切り替える

以上でセットアップは完了です。

プールでのSwim.comの使い方

これは、僕は最初全然分からずに、ウェブ上で情報を探し回ってしまったのですが、PebbleのSwim.comアプリのページ の説明文の最後に付いているURLが、一番分かりやすい説明でした。この画像がまた、Pebble Timeアプリからは直接アクセスできないという……。

Swim.com brings all the functionality of a smart swim watch onto Pebble with the most advanced swimming app yet. The Swim.com app automatically records distance swum, lap times, pace, strokes and other key metrics to provide feedback about your swim. Workouts can be automatically synced to Swim.com using the companion app where you can track your progress, connect and compete. INSTRUCTIONS FOR USE: http://i.imgur.com/WDPLeyY.png

上記のURLにある画像を見れば使い方はだいたいわかると思いますが、画像にない情報も含めて解説するとこんな感じです。ボタンの名称は以下の可愛い図に準拠で説明します。

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Pebbleのボタンとその名称(Introduction To Pebble Timeより引用)
  1. Pebble上でSwim.comアプリを起動する。後述する理由から、プールサイドに行く前に起動することをお勧めする。
  2. Swim.comアプリが起動した状態でSelect (Middle)ボタンを押すたびに、Swimmingモード (workout) と Restingモードが切り替わる。基本的に、泳いでいる間はSwimmingモード、休憩中はRestingモードに自分で切り替える。
  3. Swimmingモードのときに急減速すると、その時点で25m進んだと判断される。
  4. Restingモードの時にUpボタンを押すと、時刻の表示方法がトグルで切り替わる。
  5. プールから上がるときには、Back (Left)ボタンを押す。この時点で、その日の総距離が画面に表示される。Pebble上のSwim.comアプリは閉じてしまってよい。
  6. プールから上がったあとで、Android上でSwim.comアプリを起動し、Pebble Timeの画面を開く。この画面で「CHECK FOR NEW」ボタンをクリックすると、データが(Webサイトの)Swim.comにアップロードされる。

Swimmingモードは背景色が黒、Restingモードは白になるので、ちらっと見ればどちらのモードかわかるようになっています。また、モード切り替え時にはバイブするので分かりやすいです。

また、距離については、Swim.comのヘルプ(下記)によると10%くらいの誤計測があるそうです。

Also, many times two swims of the exact distance in the same body of water will not record the same distance because each time the watch is submerged it loses contact with the satellite and tries to regain each time it is out of the water. There is about a 10% +/- margin of error.

Can Swim.com for Pebble be used for open water swims? – Swim.com

ただ、PebbleのSwim.comアプリは加速度を使って距離を計測している、ということを意識しておくと、誤計測をある程度防げるようです。色々試した感じでは、ゆっくり折り返すと距離が増えないことが多く、折り返しのキックを強くしたところ、計測漏れはほとんどなくなりました。逆に、コースの途中で前の人に追いついてしまって、クロールから平泳ぎに変えて急減速したときには、距離が25m余分に増えたことがありました。

その他

以下、僕が1ヶ月ほど使っていて気付いたtipsです。

プールサイドに行く前に、Pebble上でSwim.comアプリを起動したほうがよい

僕だけかもしれませんけど、Pebble Timeは1ヶ月に1回くらい固まることがあって、その都度Recovery Modeで復旧しています(参考:Pebble | SOS screen / Recovery Mode)。

Recovery Modeで復旧したあとで、Pebbleアプリを起動すると、通常はスマートフォンからロードし直されてメモリに載ります。ただ、当然ですが、そのときにスマートフォンとBluetooth接続できる状態にないと起動しません。Swim.comアプリの場合、プールサイドでそのことに気付いて、一度更衣室まで戻ってロッカーを開けて、スマホと接続し直す必要があるということに……。最近Recovery Modeにしたか、なんて普通は覚えていないと思うので、とりあえずスマホと繋がっているうちにSwim.comアプリを起動しておくことをお勧めします。

Swim.comにデータをアップロードできるようになるまでに時間がかかる

普通にSwim.comを使っていて、プールから出た直後にデータをアップロードしようとすると、よく見かけるのが以下の "No new workouts to upload." というエラーです。

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このエラーをクリックすると、以下のページが表示されます。

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PebbleとのBluetooth接続をやり直すとアップロードが早く行われるよ、的なことが書いてありますが、あまりうまくいきません。それよりも、単に1時間くらい待ってからやり直すとうまくいくことが多かったです。これまでの経験上、データが消えたことはなかったので、落ち着いて待ちましょう。大丈夫です。

プールによっては使えないかも

僕が通っているプールでは時計着用を禁止しているということで、監視員に何度か止められました。その都度、これは泳いだ距離や速さを記録するために着用していることと、Pebble Timeはほとんどゴムとプラスチックでできており、ぶつかって怪我をさせる危険性は低いことを説明し、なんとか使わせてもらえている状況です。

そのため、PebbleでのSwim.com利用は許してもらえたらラッキーくらいに考えておいて、もしこのアプリを目当てにPebbleを購入するのであれば、プールの方に事前に相談したほうがよさそうです。監視員の方と何度か話した感じからすると、Pebble Time Steelに金属バンドを付けたようなものだと「人にぶつかると危険だから」という理由で使わせてもらえないかもしれません。まあ、そもそも、水中で使うつもりならSteelは選ばないと思いますけどね。

まとめ

日本でPebbleを買っている AND プールで泳いでいる という条件を満たすユーザが少ないのか、日本語の情報はさっぱり見つからない Swim.com をご紹介しました。

Pebble Timeを買ってから2ヶ月くらい経ちましたが、相変わらず毎日身に付けて、便利に使っています。Pebble Time良いですよ。Rebuild.fmで宮川さんも絶賛してたりしいますし、すごく良いですよ。さっぱりユーザ増えてる感じがしませんけど。日本語も普通に表示できるんですが、Pebbleが日本語を公式対応していないのが普及のハードルになってるんですかねえ。

*1:手動でのデータ入力もできるのですが、ランキング計算からは除外されるようです。

*2:すでにあるプールから選ぶこともできるのですが、日本国内だとユーザが少ないので最寄りのプールはまず登録されていないと思います。